『故郷-エル・ポアル-』(第10回・最終回)
子供の頃、帰国しようとしない父親の身代わりのように母親といっしょに夏を過ごしたスペインの田舎町、エル・ポアル。けだるいシエスタの、まどろみに包まれたような父親の故郷。僕はエル・ポアルに、父の、そして自分のものでもある故郷に惹き付けられ、十三年の時を隔ててそこを再び訪れる・・・。日本文学研究者であり、詩人、批評家でもある大野露井の辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 大野露井 Unable to...
View Article第02回金魚屋新人賞 第一次審査通過作品発表(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)
応募総数 161作品 第一次審査通過作品 37作品(以下) 煙と灰と珈琲と ほか 白原尚 ミヅイロ 日高ゾウジ 詩的命題掌篇集「灰皿の夜」 春碇門 見果(みはて)の夢 蜂巣一矢 Identity 葵樹月 再開発騒ぎ 寅間心閑 戦争文学としての森博嗣〝スカイ・クロラシリーズ〟 松本和也 海辺くん 原里実 あたしたちはやがてあたらしき新世界へゆく。 わたなべうたこ...
View Article『切れ端に書く』(第10回)
僕は書く、ひたすら書き続ける、小説ではなく物語を、仕事や国、言語や学校と呼ばれる大きな街の外で。「旅費もパンも持たないヒッチハイカー」のように、圧倒的で絶対的な文章を追い求めて。そして「完成図の予想できないジグソーパズルの切れ端が物語のテーブルに敷き詰められて」ゆく・・・。新しいタイプのモノカキ、小松剛生よる鮮烈な辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 小松剛生 Unable to display...
View Article『切れ端に書く』(第10回)
僕は書く、ひたすら書き続ける、小説ではなく物語を、仕事や国、言語や学校と呼ばれる大きな街の外で。「旅費もパンも持たないヒッチハイカー」のように、圧倒的で絶対的な文章を追い求めて。そして「完成図の予想できないジグソーパズルの切れ端が物語のテーブルに敷き詰められて」ゆく・・・。新しいタイプのモノカキ、小松剛生よる鮮烈な辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 小松剛生...
View Article第02回金魚屋新人賞 第二次審査通過作品発表(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)
応募総数 161作品 第二次審査通過作品 19作品(以下) 見果(みはて)の夢 蜂巣一矢 再開発騒ぎ 寅間心閑 戦争文学としての森博嗣〝スカイ・クロラシリーズ〟 松本和也 海辺くん 原里実 あたしたちはやがてあたらしき新世界へゆく。 わたなべうたこ 悪漢百珍 益目卓 21歳のアリア 二瓶拓也 寝てる清輝、あるいは決戦 霧上フィヨルド 阿片窟 三文士 たやすい仕事...
View Article『切れ端に書く』(第11回)最終回
僕は書く、ひたすら書き続ける、小説ではなく物語を、仕事や国、言語や学校と呼ばれる大きな街の外で。「旅費もパンも持たないヒッチハイカー」のように、圧倒的で絶対的な文章を追い求めて。そして「完成図の予想できないジグソーパズルの切れ端が物語のテーブルに敷き詰められて」ゆく・・・。新しいタイプのモノカキ、小松剛生よる鮮烈な辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 小松剛生 Unable to display...
View Article『切れ端に書く』(第11回)最終回
僕は書く、ひたすら書き続ける、小説ではなく物語を、仕事や国、言語や学校と呼ばれる大きな街の外で。「旅費もパンも持たないヒッチハイカー」のように、圧倒的で絶対的な文章を追い求めて。そして「完成図の予想できないジグソーパズルの切れ端が物語のテーブルに敷き詰められて」ゆく・・・。新しいタイプのモノカキ、小松剛生よる鮮烈な辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 小松剛生 「着いたよ」...
View Article第02回金魚屋新人賞 最終審査候補作品発表(辻原登小説奨励賞・文学金魚奨励賞共通)
応募総数 161作品 最終審査候補作品 10作品(以下) 再開発騒ぎ 寅間心閑 戦争文学としての森博嗣〝スカイ・クロラシリーズ〟 松本和也 海辺くん 原里実 あたしたちはやがてあたらしき新世界へゆく。 わたなべうたこ 悪漢百珍 益目卓 21歳のアリア 二瓶拓也 たやすい仕事 十佐間つくお アリス失踪 ! 星隆弘 ツグナイマスカ 本城真澄 部分(パーツ)モデルの女...
View Article第2回 金魚屋新人賞発表
第2回 金魚屋新人賞(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞)を以下の通り発表します。受賞者には記念品と副賞を授けるとともに受賞作は順次、文学金魚に掲載いたします。 ■ 辻原登奨励小説賞 ■ 寅間心閑 「再開発騒ぎ」 ■ 文学金魚奨励賞 ■ 星隆弘 「アリス失踪!」 【概評】...
View Article第2回 金魚屋新人賞発表
第2回 金魚屋新人賞(辻原登奨励小説賞・文学金魚奨励賞)を以下の通り発表します。受賞者には記念品と副賞を授けるとともに受賞作は順次、文学金魚に掲載いたします。 ■ 辻原登奨励小説賞 ■ 寅間心閑 「再開発騒ぎ」 ■ 文学金魚奨励賞 ■ 星隆弘 「アリス失踪!」 【概評】...
View Article第2回 辻原登奨励小説賞受賞作 寅間心閑『再開発騒ぎ』 講評と受賞の言葉
講評 辻原登 受賞の言葉 今日まで、文学よりも音楽から多くのことを学んできました。 三歳で始めたピアノからは忍耐を、十三歳で始めたギターからは逸脱を、そして数多くのレコードからは世界の美しさを。 今もルー・リードの遺作「ルル」を聴きながら、と書きたいところですが、受賞の御連絡を頂いた驚きでただ惚けるばかりです。...
View Article『再開発騒ぎ』(第01回)
この町には黒ヒョウがマスターをしているバーがある。お客はシャム猫にフクロウ、アライグマ、コウモリ夫妻といった動物たちで、ヒトは僕だけだ。でも僕はこのバーになじんでいる。フクロウが言うように、僕はヒトでヒモでもあるからだろうか。僕は少しだけ人間ではないのだろうか。この町に線路を地下に潜らせる再開発話しが持ち上がる。再開発、それは何を変えるのか・・・。寅間心閑の辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 寅間心閑...
View Article『再開発騒ぎ』(第01回)
この町には黒ヒョウがマスターをしているバーがある。お客はシャム猫にフクロウ、アライグマ、コウモリ夫妻といった動物たちで、ヒトは僕だけだ。でも僕はこのバーになじんでいる。フクロウが言うように、僕はヒトでヒモでもあるからだろうか。僕は少しだけ人間ではないのだろうか。この町に線路を地下に潜らせる再開発話しが持ち上がる。再開発、それは何を変えるのか・・・。寅間心閑の辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 寅間心閑...
View Article第2回 文学金魚奨励賞受賞作 ルイス・キャロル著 星隆弘訳『アリス失踪!』 講評と受賞の言葉
講評 文学金魚編集部 講評 無数にある『不思議の国のアリス』の、それも無名の若者の翻訳である。意味を見い出すには単なる翻訳であってよいはずがない。 翻訳者はそのことに意識的であるだけでは足りない。翻訳とは何か、という問いの根底に、わずかでも触れている気配がなくてはならない。それも文学金魚が賞を与え、掲載するからには創作の謎に資するまで迫ってこなくてはならない。...
View Article『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第01回)
ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリス』の現代的新訳に挑む!。文学金魚奨励賞受賞作。 by 星隆弘 第一回 ウサギの巣穴をまっさかさま! Alice♡@ALICEs_wndrland...
View Article『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第01回)
ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリス』の現代的新訳に挑む!。文学金魚奨励賞受賞作。 by 星隆弘 Unable to display PDFClick here to download...
View Article『再開発騒ぎ』(第02回)
この町には黒ヒョウがマスターをしているバーがある。お客はシャム猫にフクロウ、アライグマ、コウモリ夫妻といった動物たちで、ヒトは僕だけだ。でも僕はこのバーになじんでいる。フクロウが言うように、僕はヒトでヒモでもあるからだろうか。僕は少しだけ人間ではないのだろうか。この町に線路を地下に潜らせる再開発話しが持ち上がる。再開発、それは何を変えるのか・・・。寅間心閑の辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 寅間心閑...
View Article『再開発騒ぎ』(第02回)
この町には黒ヒョウがマスターをしているバーがある。お客はシャム猫にフクロウ、アライグマ、コウモリ夫妻といった動物たちで、ヒトは僕だけだ。でも僕はこのバーになじんでいる。フクロウが言うように、僕はヒトでヒモでもあるからだろうか。僕は少しだけ人間ではないのだろうか。この町に線路を地下に潜らせる再開発話しが持ち上がる。再開発、それは何を変えるのか・・・。寅間心閑の辻原登奨励小説賞受賞作!。 by 寅間心閑...
View Article『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第02回)
ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリス』の現代的新訳に挑む!。文学金魚奨励賞受賞作。 by 星隆弘 第二回 涙の海! Alice♡@ALICEs_wndrland 野梅野梅...
View Article『アリス失踪!』ルイス・キャロル著 星隆弘訳(第02回)
ポスト・モダニズム時代において、オリジナルからの引用・二次創作・パラレル創作の問題は避けて通れない。ならば翻訳とはなにか、翻訳はどこまで創作の謎に近づき得るのか・・・。英文学者で演劇批評家でもある星隆弘が、『不思議のアリス』の現代的新訳に挑む!。文学金魚奨励賞受賞作。 by 星隆弘 Unable to display PDFClick here to download...
View Article